WiMAXのプラスエリアモードとは?無料で使えるプロバイダーも紹介!

2021年4月にスタートしたWiMAX +5Gでは、有料オプションとして「プラスエリアモード」を提供しています。圏外になりがちな場所でも通信できる可能性が高まる便利な機能です。

ただ、月に1度でも利用すると月額料金が発生してしまうため、あまり気軽には使えません。しかし、なんとこのプラスエリアモードを月額0円で提供しているWiMAXプロバイダーが存在するのです。

そこで本記事では、プラスエリアモードを無料で使えるおすすめのプロバイダーを4社ピックアップ。また、従来のWiMAX 2+で提供していた「ハイスピードプラスエリアモード」との違いについても解説します。

本記事は2022年3月17日に作成されました。
現在の状況とは異なる可能性があることを予めご了承ください。

目次

WiMAX +5Gのプラスエリアモードとは

WiMAX +5Gのプランで利用できる有料オプション「プラスエリアモード」。利用料はプロバイダーごとに異なりますが、基本的には月額1,100円です。

これをオンにすると通信エリアが拡張され、標準モードでは圏外だった場所でも通信可能になる確率が上がります。

プラスエリアモードで通信できるエリアは、au回線の「プラチナバンド(700~800MHz帯)」です。障害物に強いプラチナバンドの電波は、屋内や建物の陰といった圏外になりがちな場所にも届きやすいと言われています。

スタンダードモードとの違いは?

「スタンダードモード」はWiMAX +5Gの標準モードです。有料のプラスエリアモードとは違い、追加料金を払うことなく利用できます。

スタンダードモードとプラスエリアモードの主な違いを表にまとめました。

スタンダードモード通信エリアWiMAX2+/au 4G LTE/au 5G
月間データ容量制限なし(※1)
プラスエリアモード通信エリアau 4G LTE/au 5G(※2)
月間データ容量15GB

スタンダードモードは月間データ容量無制限(※1)ですが、プラスエリアモードには月間15GBの容量制限があります。この容量を超過すると、当月末まで通信制限がかかるので気を付けてください。

制限時の通信速度は送受信最大128Kbps(※3)です。メッセージの送受信は可能ですが、動画を視聴したりオンラインゲームをプレイしたりするのは難しいでしょう。Webサイトの閲覧も表示するページによっては厳しい可能性があります。

とはいえ、通信制限がかかるのはプラスエリアモードだけです。スタンダードモードに切り替えれば、通常通りの通信速度に戻ります。安心して使ってくださいね。

(※1) ネットワーク混雑回避のため、一定期間内に大量のデータ通信のご利用があった場合、ネットワークが混雑する時間帯に通信速度を制限する場合があります。
(※2) 700~800MHzの高速通信帯で利用可能。
(※3) 記載の速度は技術規格上の最大値であり、実使用速度を示すものではありません。

ハイスピードプラスエリアモードとは別物

「プラスエリアモード」をネット検索すると、「ハイスピードプラスエリアモード」に関するサイトがたくさんヒットしますよね。

この2つは名前こそよく似ていますが別物です。そもそも両モードは対応している料金プランから異なります。

プラスエリアモードハイスピードプラスエリアモード
概要au 5G対応(※1)のWiMAX +5Gの有料オプションau 5G非対応のWiMAX 2+の有料オプション
対応する料金プランギガ放題プラスギガ放題
通信エリアau 4G LTE/au 5G(※2)au 4G LTE
月間データ容量15GB7GB
月間データ容量超過時に標準モードが制限されるか制限されない月末まで制限される(※3)

プラスエリアモードとハイスピードプラスエリアモードでは、難しい比較をするまでもなく、明らかにプラスエリアモードの方が優れていますよね。

なお、現在の主流プランはWiMAX +5Gのギガ放題プラスプランです。一部のプロバイダーでは、すでにWiMAX 2+のギガ放題プランの新規受付を終了しています。

(※1) 現在、5G提供エリアは一部に限定されております。
(※2) 700~800MHzの高速通信帯で利用可能。
(※3) 送受信最大128kbpsに制限されます。

WiMAXのプラスエリアモードへの切り替え方法

WiMAXのプラスエリアモードへの切り替え方法

プラスエリアモードへの切り替えは簡単です。使用中のWiFiルーターの通信モードを変更すれば、すぐに切り替わります。プロバイダーに特別な申請をする必要もありません。

ホームルーター Speed Wi-Fi Home 5G L12の切り替え方法

本体背面にある「Mode」ボタンを2秒以上長押しして指を離せば、約5秒後にプラスエリアモードに切り替わります。

スタンダードモードに戻すときの操作も同様です。

モバイル型WiFiルーター Speed Wi-Fi 5G X11の切り替え方法

端末のディスプレイを操作して通信モードを切り替えます。

ホーム画面から「クイックメニュー」、「通信モード」、「+Aモード」の順に選択。最後に、通信モード切り替えに関する確認画面で「はい」を選べば、通信モードが切り替わります。

スタンダードモードに戻す操作もほぼ同じです。「通信モード」の画面で「スタンダードモード」を選べば切り替わります。

プラスエリアモードの利用を規制するには

プラスエリアモードは月に1度でもオンにすると、料金が発生してしまいます。誤操作には十分注意してください。

Speed Wi-Fi 5G X11では、プラスエリアモードの利用を制限することができます。

Webブラウザで「http://192.168.179.1/」(クイック設定 Web画面)にアクセスし、管理者パスワードでログイン。「ネットワーク設定」の「基本設定」を開き、「基本設定」欄にある「プラスエリアモード規制」を「ON」にしましょう。

これで誤操作によるプラスエリアモードの利用を防ぐことができます。

プラスエリアモードの制限解除方法

プラスエリアモードの通信制限は当月末まで続き、翌月1日に順次解除されます。残念ながら、この日を待つ以外に制限を解除する方法はありません。

スマートフォン向けの料金プランの場合、データ容量を追加購入することで通信制限を解除できることもありますが、WiMAXでは不可です。月が切り替わるのを待ちましょう。

しかし、スタンダードモードは制限の対象外ですから、通常通りの速度で通信できます。少し不便になってしまうかもしれませんが、プラスエリアモードの制限後はスタンダードモードを利用してください。

プラスエリアモードが無料のおすすめWiMAXプロバイダー4選

以下4つのプロバイダーでは、特別な手続き不要でプラスエリアモードを無料で利用できます。

  • Broad WiMAX
  • GMOとくとくBB
  • Vision WiMAX
  • カシモWiMAX

月に1度でも使えば、料金が発生してしまうプラスエリアモード。そんなオプションをはじめから無料で使えるのは助かりますよね。

Broad WiMAX

プラスエリアモードが0円というだけでなく、月額料金も業界最安級(※)のBroad WiMAX。毎月の通信費をできるだけ節約したい方には打ってつけのプロバイダーです。

また、Broad WiMAXは今回取り上げている4社の中で唯一、クレジットカード払いと口座振替の両方に対応しています。クレジットカードを持っていない方や、WiMAXの支払いにクレジットカードを使いたくない方にもぴったりのプロバイダーですよ。

ただし、お得なキャンペーンを適用するためには、クレジットカード払いの選択が必須です。出費をより安く抑えたい方には、クレジットカード払いをおすすめします。

(※) 各通信事業者の公式サイトに掲載されているWiMAX +5Gサービス15社の月額基本料の比較において。(2022年3月時点、自社調べ)

GMOとくとくBB

GMOとくとくBBは、プラスエリアモードだけでなく端末代も0円です。初期費用をできるだけ安く抑えたい方に向いているプロバイダーですね。

また、タイミングによってはキャッシュバックキャンペーンも実施しています。キャンペーン期間中は数万円が現金還元されるため、非常にお得です。ただし、受け取り方が特殊である点には注意してください。

利用開始後、11ヶ月後に届くGMOとくとくBBからのメールを確実にチェックし、1ヶ月以内にキャッシュバックの受け取り申請をする必要があります。これを逃すとお金を受け取れません。

キャッシュバックを目当てにGMOとくとくBBを契約する場合は気を付けましょう。

Vision WiMAX

Vision WiMAXもGMOとくとくBBと同じく、端末代0円のプロバイダーです。

ただし、他社よりも月額料金が高めである点には注意してください。3年契約プランの月額料金を他社と比較すると、業界最安級(※)のBroad WiMAXが2,090円~であるのに対し、Vision WiMAXは5,038円です。

プロバイダー月額料金(税込)
Broad WiMAX初月~2ヶ月目:2,090円
3ヶ月目~36ヶ月目:3,894円
37ヶ月目~:4,708円
Vision WiMAX5,038円

端末代0円は魅力的ですが、トータルの支出額はBroad WiMAXの方が安くなります。

(※) 各通信事業者の公式サイトに掲載されているWiMAX +5Gサービス15社の月額基本料の比較において。(2022年3月時点、自社調べ)

カシモWiMAX

株式会社MEモバイルが運営しているカシモWiMAX。MEモバイルはWiMAX事業の他に、中古スマホを取り扱うMVNOサービス「カシモ」を展開している企業です。

そんなカシモWiMAXでは、全国15,000ヶ所のWiFiスポットが使い放題になる有料オプション「カシモWi-Fi by エコネクト」を提供しています。普段はホームルーターを使っているものの、自宅外での通信が一時的に多くなりそうなときにおすすめのサービスです。

Broad WiMAXはプラスエリアモード以外のキャンペーンも豊富!

上の章では、プラスエリアモードを無料で使える4つのプロバイダーをご紹介しましたが、最もおすすめなのはBroad WiMAXです。

現在Broad WiMAXでは、2年契約の「ギガ放題プラスプラン」と3年契約の「ギガ放題プラスDXプラン」を提供しています。いずれも5G対応プラン(※1)です。

プラン名ギガ放題プラスプランギガ放題プラスDXプラン
初期費用(税込)20,743円
事務手数料(税込)3,300円
月額料金(税込)初月~2ヶ月目:2,999円
3ヶ月目~24ヶ月目:4,634円
25ヶ月目~:5,313円
初月~2ヶ月目:2,090円
3ヶ月目~36ヶ月目:3,894円
37ヶ月目~:4,708円
端末料金(税込)一括:21,780円
分割:605円×36ヶ月
違約金(税込)初月~:10,450円
更新月のみ:0円
初月~12ヶ月目:20,900円
13ヶ月目~24ヶ月目:15,400円
25ヶ月目~:10,450円
更新月のみ:0円
契約期間2年3年
支払い方法クレジットカード・口座振替・請求書(法人の場合)
キャンペーン乗り換えキャンペーン
2台同時申込キャンペーン
プラスエリアモード無料

「プラスエリアモード無料」を除く各キャンペーンの概要は以下の通りです。適用条件の詳細はBroad WiMAXの公式サイトでご確認ください。

  • 乗り換えキャンペーン:他社から乗り換える場合、最大19,000円の違約金が後日還元される
  • 2台同時申込キャンペーン:2台同時に申し込むと、5,000円が後日キャッシュバックされる

現在、他社のWiMAXプロバイダーを契約していて、プラスエリアモードのオプション料に悩んでいる方は、ぜひ「乗り換えキャンペーン」を使ってBroad WiMAXへ乗り換えてください。

乗り換え後はプラスエリアモードを0円で使えますし、月額料金は業界最安級(※2)になります。今よりもWiMAXを安く使いたい方には、Broad WiMAXがおすすめですよ。

(※1) 現在、5G提供エリアは一部に限定されております。5G対応エリアはBroad WiMAXの公式ホームページ(https://wimax-broad.jp/area/5g_area/)からご確認いただけます。
(※2) 各通信事業者の公式サイトに掲載されているWiMAX +5Gサービス15社の月額基本料の比較において。(2022年3月時点、自社調べ)

WiMAX +5Gのプラスエリアモードを使いこなそう!

WiMAX +5Gのギガ放題プラスプランでは、スタンダードモードでもau 4G LTEとau 5Gによる通信が可能です。そのため、実際にはプラスエリアモードをオンにする場面は少ないかもしれません。

しかし、だからこそプラスエリアモード無料のプロバイダーをおすすめします。WiMAXが圏外になってしまったとき、「ちょっとモードを切り替えてみよう」と気軽にお試しできるのは、プラスエリアモードが0円のプロバイダーならではのメリットです。

プラスエリアモード無料のBroad WiMAXでは、お得な乗り換えキャンペーンを実施しています。現在プラスエリアモードが有料のプロバイダーを契約している方は、このキャンペーンを使ってBroad WiMAXへ乗り換えてみてはいかがでしょうか。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次