2021年4月にスタートしたWiMAX +5Gでは、有料オプションとして「プラスエリアモード」を提供しています。圏外になりがちな場所でも通信できる可能性が高まる便利な機能です。
ただ、月に1度でも利用すると月額料金が発生してしまうため、あまり気軽には使えません。しかし、なんとこのプラスエリアモードを月額0円で提供しているWiMAXプロバイダーが存在するのです。
そこで本記事では、プラスエリアモードを無料で使えるおすすめのプロバイダーを4社ピックアップ。また、従来のWiMAX 2+で提供していた「ハイスピードプラスエリアモード」との違いについても解説します。
WiMAX +5Gのプラスエリアモードとは
WiMAX +5Gのプランで利用できる有料オプション「プラスエリアモード」。利用料はプロバイダーごとに異なりますが、基本的には月額1,100円です。
これをオンにすると通信エリアが拡張され、標準モードでは圏外だった場所でも通信可能になる確率が上がります。
プラスエリアモードで通信できるエリアは、au回線の「プラチナバンド(700~800MHz帯)」です。障害物に強いプラチナバンドの電波は、屋内や建物の陰といった圏外になりがちな場所にも届きやすいと言われています。
そのため、スタンダードモードでは電波が届きにくい場所で通信したい方にはぴったりの機能です。
スタンダードモードとの違いは?
「スタンダードモード」はWiMAX +5Gの標準モードです。有料のプラスエリアモードとは違い、追加料金を払うことなく利用できます。
スタンダードモードとプラスエリアモードの主な違いを表にまとめました。
スタンダードモード | 通信エリア | WiMAX2+/au 4G LTE/au 5G |
---|---|---|
月間データ容量 | 制限なし(※1) | |
プラスエリアモード | 通信エリア | au 4G LTE/au 5G(※2) |
月間データ容量 | 15GB |
スタンダードモードは月間データ容量無制限(※1)ですが、プラスエリアモードには月間15GBの容量制限があります。この容量を超過すると、当月末まで通信制限がかかるので気を付けてください。
制限時の通信速度は送受信最大128Kbps(※3)です。メッセージの送受信は可能ですが、動画を視聴したりオンラインゲームをプレイしたりするのは難しいでしょう。Webサイトの閲覧も表示するページによっては厳しい可能性があります。
とはいえ、通信制限がかかるのはプラスエリアモードだけです。スタンダードモードに切り替えれば、通常通りの通信速度に戻ります。安心して使ってくださいね。
(※1) ネットワーク混雑回避のため、一定期間内に大量のデータ通信のご利用があった場合、ネットワークが混雑する時間帯に通信速度を制限する場合があります。
(※2) 700~800MHzの高速通信帯で利用可能。
(※3) 記載の速度は技術規格上の最大値であり、実使用速度を示すものではありません。
ハイスピードプラスエリアモードとは別物
「プラスエリアモード」をネット検索すると、「ハイスピードプラスエリアモード」に関するサイトがたくさんヒットしますよね。
この2つは名前こそよく似ていますが別物です。そもそも両モードは対応している料金プランから異なります。
プラスエリアモード | ハイスピードプラスエリアモード | |
---|---|---|
概要 | au 5G対応(※1)のWiMAX +5Gの有料オプション | au 5G非対応のWiMAX 2+の有料オプション |
対応する料金プラン | ギガ放題プラス | ギガ放題 |
通信エリア | au 4G LTE/au 5G(※2) | au 4G LTE |
月間データ容量 | 15GB | 7GB |
月間データ容量超過時に標準モードが制限されるか | 制限されない | 月末まで制限される(※3) |
プラスエリアモードとハイスピードプラスエリアモードでは、難しい比較をするまでもなく、明らかにプラスエリアモードの方が優れていますよね。
なお、現在の主流プランはWiMAX +5Gのギガ放題プラスプランです。一部のプロバイダーでは、すでにWiMAX 2+のギガ放題プランの新規受付を終了しています。
(※1) 現在、5G提供エリアは一部に限定されております。
(※2) 700~800MHzの高速通信帯で利用可能。
(※3) 送受信最大128kbpsに制限されます。
WiMAXのプラスエリアモードへの切り替え方法

プラスエリアモードへの切り替えは簡単です。使用中のWiFiルーターの通信モードを変更すれば、すぐに切り替わります。プロバイダーに特別な申請をする必要もありません。
プラスエリアモードへの切り替えができるホームルーターやポケットWiFiは次の通りです。
Galaxy 5G Mobile Wi-Fi | Speed Wi-Fi 5G X11 | Speed Wi-Fi HOME 5G L12 | ZTE Speed Wi-Fi HOME 5G L11 | |
---|---|---|---|---|
区分 | ポケットWiFi | ポケットWiFi | ホームルーター | ホームルーター |
メーカー | SAMSUNG | NEC | NEC | ZTE |
寸法(幅×高さ×厚さ) | 約W147×H76×D10.9㎜ | 約W136×H68×D14.8㎜ | 約101×179×99㎜ | 約W70×H182×D124㎜ |
重量 | 約203g | 約174g | 約446g | 約599g |
充電時間 | TypeC 共通ACアダプタ01 約160分 | 非公開 | ‐ | ‐ |
バッテリー容量 | 5,000mAh | 4,000mAh | ‐ | ‐ |
バッテリー使用時間 | 連続通信時間 : 約1,000分(初期設定時) 連続待受時間 : 約790時間(初期設定時) |
連続通信時間:約490分(初期設定時) 連続待受時間:約400時間(初期設定時) |
‐ | ‐ |
ディスプレイ | TFT タッチ5.3 インチ | 2.4インチLCD QVGA(320×240ドット) | ‐ | ‐ |
最大接続数 | 10台 | 16台 | 40台 | 30台 |
ポケットWiFiルーター Galaxy 5G Mobile Wi-Fiの切り替え方法

Galaxy 5G Mobile Wi-Fiは、全面がタッチパネルとなりスマホのような使用感のポケットWiFiです。Galaxy 5G Mobile Wi-Fiのスタンダードモードとプラスエリアモードを切り替え方法を紹介します。
1,ホーム画面から通信モードをタップする

2,通信モードをタップする

3,プラスエリア(+A)をタップし、注意事項を確認したらOKを押す

スタンダードモードに戻す際も同様の手順で行います。
ポケットWiFiルーター Speed Wi-Fi 5G X11の切り替え方法

Speed Wi-Fi 5G X11は、ボタンと画面が付いたポケットWiFiでGalaxy 5G Mobile Wi-Fiに比べて軽さくて小さいのが魅力です。Speed Wi-Fi 5G X11のスタンダードモードとプラスエリアモードを切り替え方法を紹介します。
1,ホーム画面で▲か▼ボタンを押す


2,クイックメニューを選択し、●(電源・決定ボタン)を押す


3,通信モードを選択し、●(電源・決定ボタン)を押す

4,+Aモードを選択し、●(電源・決定ボタン)を押す

最後に、通信モード切り替えに関する確認画面で「はい」を選べば、通信モードが切り替わります。
スタンダードモードに戻す操作もほぼ同じです。「通信モード」の画面で「スタンダードモード」を選べば切り替わります。
ホームルーター Speed Wi-Fi HOME 5G L12の切り替え方法

Speed Wi-Fi HOME 5G L12は、工事不要でコンセントにつなぐだけで使える5G対応ホームルーターです。
プラスエリアモード本体背面にある「Mode」ボタンを2秒以上長押しして指を離せば、約5秒後にプラスエリアモードに切り替わります。

Speed Wi-Fi HOME 5G L12の正面のModeランプが緑点灯ならスタンダードモードですが、オレンジ点灯ならプラスエリアモードに切り替わっています。

スタンダードモードに戻すときの操作も同様です。
ホームルーター ZTE Speed Wi-Fi HOME 5G L11の切り替え方法

ZTE Speed Wi-Fi HOME 5G L11は工事不要の高速通信が可能なホームルーターです。
本体背面にある「Mode」ボタンを2秒以上長押しすることでプラスエリアモードに切り替わります。スタンダードモードに戻すときの操作も同様です。

現在のモードを確認するには、本体正面のMODE/UPDATEランプの色を見ましょう。
緑点灯ならスタンダードモード、オレンジ点灯ならプラスエリアモードに変更されています。
プラスエリアモードを利用する際の注意点は?
プラスエリアモードを利用する際の注意点として次の3つが挙げられます。
- 誤動作でも月に1度でもオンにすると料金がかかる
- プラスエリアモードの通信制限は当月末まで続く
- オプション料金がかかる
それぞれ解説していきます。
誤動作でも月に1度でもオンにすると料金がかかる
プラスエリアモードは月に1度でもオンにすると料金が発生してしまうため、誤操作には十分注意してください。
Speed Wi-Fi 5G X11では、プラスエリアモードの利用を制限することができます。
Webブラウザで「http://192.168.179.1/」(クイック設定 Web画面)にアクセスし、管理者パスワードでログイン。「ネットワーク設定」の「基本設定」を開き、「基本設定」欄にある「プラスエリアモード規制」を「ON」にしましょう。
これで誤操作によるプラスエリアモードの利用を防ぐことができます。
プラスエリアモードの通信制限は当月末まで続く
プラスエリアモードの通信制限は当月末まで続き翌月1日に順次解除されます。残念ながら、この日を待つ以外に制限を解除する方法はありません。
スマートフォン向けの料金プランの場合、データ容量を追加購入することで通信制限を解除できることもありますが、WiMAXでは不可です。月が切り替わるのを待ちましょう。
しかし、スタンダードモードは制限の対象外ですから、通常通りの速度で通信できます。少し不便になってしまうかもしれませんが、プラスエリアモードの制限後はスタンダードモードを利用してください。
オプション料金がかかる
プラスエリアモードの利用は、基本的に月額1,100円かかります。
毎月利用すると、1,100円×12か月=13,200円と1年間で見ると13,200円は大きな出費になります。
プラスエリアモードを利用する予定がある場合は一部無料で利用できるプロバイダーを選ぶといいでしょう。
プラスエリアモードが無料のおすすめWiMAXプロバイダー6選
以下4つのプロバイダーでは、特別な手続き不要でプラスエリアモードを無料で利用できます。
- GMOとくとくBB
- ZEUS WiMAX
- 5G CONNECT
- Broad WiMAX
- Vision WiMAX
- カシモWiMAX
月に1度でも使えば、料金が発生してしまうプラスエリアモード。そんなオプションをはじめから無料で使えるのは助かりますよね。
GMOとくとくBB

契約年数 | 2年(3年目以降は契約期間の縛りなし) 縛りなし |
---|---|
2年契約プラン月額料金 | 1~2か月目:1,474円 3~35か月目:3,784円 36か月目以降:4,444円 |
契約縛りなしプラン月額料金 | 1~24か月目:3,553円 25~35か月目:4,103円 36か月目以降:4,708円 |
事務手数料 | 3,300円 |
端末代金 | 21,780円(605円 × 36回払い) |
2年間の実質月額 | 3,490円~ |
2年間の総額 | 87,250円~ |
支払い方法 | クレジットカードのみ |
違約金 | なし |
GMOとくとくBBは、プラスエリアモードだけでなく端末代も0円です。初期費用をできるだけ安く抑えたい方に向いているプロバイダーですね。
また、タイミングによってはキャッシュバックキャンペーンも実施しています。キャンペーン期間中は数万円が現金還元されるため、非常にお得です。ただし、受け取り方が特殊である点には注意してください。
利用開始後、11ヶ月後に届くGMOとくとくBBからのメールを確実にチェックし、1ヶ月以内にキャッシュバックの受け取り申請をする必要があります。
\プラスエリアモードも端末代も0円/
「GMOとくとくBB WiMAX」はこちら「GMOとくとくBB WiMAX」キャンペーンサイトはこちら>>
ZEUS WiMAX

契約年数 | スタンダードプラン:3年 フリープラン:縛りなし |
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スタンダードプラン月額料金 | 1~2か月目:1,474円 3~36か月目:3,784円 37か月目以降:4,708円 |
フリープラン月額料金 | 1~2か月目:4,268円 3か月目以降:4,818円 |
事務手数料 | 3,300円 |
端末代金 | なし |
2年間の実質月額 | 3,639円~ |
2年間の総額 | 90,970円~ |
支払い方法 | クレジットカード・atone 翌月払い |
違約金 | あり |
ZEUS WiMAXは、3年のスタンダードプランと契約年数の縛りがないフリープランを選べるプロバイダーです。そのため、引っ越しが多いかたや、とりあえずWiMAXを使ってみたい方にはぴったりのプロバイダーです。
また、キャッシュバックキャンペーンで端末代が無料になり、ポケットWiFiルーターとホームルーター系4種類から選べるのもうれしいポイント。
ホームルーターとポケットWiFiの2台持ちプランもあるため、家で外出先でも利用したい方はZEUS WiMAXを選ぶといいでしょう。
\縛りなしフリープランが優秀/

5G CONNECT

契約年数 | 2年 |
---|---|
月額料金 | 4,950円 |
事務手数料 | 3,300円 |
端末代金 | なし |
2年間の実質月額 | 3,768円~ |
2年間の総額 | 94,202円~ |
支払い方法 | クレジットカード |
違約金 | あり |
5G CONNECTは、プラスエリアモード0円のほか、契約期間の縛りがなく、いつでも違約金が0円な点が魅力です。
また、30日間無料で利用のおためしができるので、WiMAXを初めて利用する方におすすめです。
5GCONNECTは、具体的にどれくらいのデータ容量を消費した際に速度制限にかかるのかは明記されていませんが、完全無制限のサービスでない点には注意が必要です。
\30日間お試し可能/

Broad WiMAX

契約年数 | 2年 |
---|---|
月額料金 | 1ヶ月目:1,397円 2ヶ月目以降:3,663円 |
事務手数料 | 3,300円 |
端末代金 | なし |
2年間の実質月額 | 3,800円~ |
2年間の総額 | 94,994円~ |
支払い方法 | クレジットカード・口座振替 |
違約金 | 0~24ヵ月目:4,818円 25カ月目以降:0円 |
プラスエリアモードが0円(※1)というだけでなく、月額料金も業界最安級(※2)のBroad WiMAX。毎月の通信費をできるだけ節約したい方には打ってつけのプロバイダーです。
また、Broad WiMAXは今回取り上げている6社の中で唯一、クレジットカード払いと口座振替の両方に対応しています。クレジットカードを持っていない方や、WiMAXの支払いにクレジットカードを使いたくない方にもぴったりのプロバイダーですよ。
ただし、お得なキャンペーンを適用するためには、クレジットカード払いの選択が必須です。出費をより安く抑えたい方には、クレジットカード払いをおすすめします。
(※1) 現在、プラスエリアモードは利用時別途追加で月額1,100円(税込)が発生いたします。
(※2) 各通信事業者の公式サイトに掲載されているWiMAX +5Gサービス15社の月額基本料の比較において。(2023年4月時点、自社調べ)
\クレジットカード払いと口座振替の両方に対応/
「BroadWiMAX」はこちら
Vision WiMAX

Vision WiMAXもGMOとくとくBBと同じく、端末代0円のプロバイダーです。
ただし、他社よりも月額料金が高めである点には注意してください。3年契約プランの月額料金を他社と比較すると、業界最安級(※)のBroad WiMAXが3,663円であるのに対し、Vision WiMAXは5,038円です。
プロバイダー | 月額料金(税込) |
---|---|
Broad WiMAX | 1ヶ月目:1,397円 2ヶ月目以降:3,663円 |
Vision WiMAX | 5,038円 |
端末代0円は魅力的ですが、トータルの支出額はBroad WiMAXの方が安くなります。
(※) 各通信事業者の公式サイトに掲載されているWiMAX +5Gサービス15社の月額基本料の比較において。(2023年4月時点、自社調べ)
カシモWiMAX

株式会社MEモバイルが運営しているカシモWiMAX。MEモバイルはWiMAX事業の他に、中古スマホを取り扱うMVNOサービス「カシモ」を展開している企業です。
そんなカシモWiMAXでは、全国15,000ヶ所のWiFiスポットが使い放題になる有料オプション「カシモWi-Fi by エコネクト」を提供しています。普段はホームルーターを使っているものの、自宅外での通信が一時的に多くなりそうなときにおすすめのサービスです。

GMOとくとくBBはプラスエリアモード以外のキャンペーンも豊富!
上の章では、プラスエリアモードを無料で使える6つのプロバイダーをご紹介しましたが、最もおすすめなのはGMOとくとくBBです。

現在GMOとくとくBBでは、「プラスエリアモード無料」を除く以下のキャンペーンを行っています。
- 乗り換えキャンペーン:他社から乗り換える場合、最大49,000円(※1) がキャッシュバックされる
- 月額料金値引き:月額料金が割引されて56,914円相当おトクになる
- 解約違約金0円で契約期間実質縛りなし
現在、他社のWiMAXプロバイダーを契約していて、プラスエリアモードのオプション料に悩んでいる方は、ぜひ「乗り換えキャンペーン」を使ってGMOとくとくBBへ乗り換えてください。
乗り換え後はプラスエリアモードを0円で使えますし、キャッシュバックも豊富です。今よりもWiMAXを安く使いたい方には、GMOとくとくBBがおすすめですよ。
(※1)「GMOとくとくBB WiMAX 公式サイト」はこちら
\プラスエリアモードも端末代も0円/
「GMOとくとくBB WiMAX」はこちら「GMOとくとくBB WiMAX」キャンペーンサイトはこちら>>
WiMAX +5Gのプラスエリアモードを使いこなそう!
WiMAX +5Gのギガ放題プラスプランでは、スタンダードモードでもau 4G LTEとau 5Gによる通信が可能です。そのため、実際にはプラスエリアモードをオンにする場面は少ないかもしれません。
しかし、だからこそプラスエリアモード無料のプロバイダーをおすすめします。WiMAXが圏外になってしまったとき、「ちょっとモードを切り替えてみよう」と気軽にお試しできるのは、プラスエリアモードが0円のプロバイダーならではのメリットです。
プラスエリアモード無料のGMOとくとくBBでは、お得な乗り換えキャンペーンを実施しています。現在プラスエリアモードが有料のプロバイダーを契約している方は、このキャンペーンを使ってGMOとくとくBBへ乗り換えてみてはいかがでしょうか。