進学や就職、転勤などでアパートに引っ越すとき、 気になるのがインターネット環境です。最近では「インターネット完備」を謳うアパートも増えていますが、接続が不安定だったり、遅かったりすると意味がありません。
インターネットが開通していない場合や、アパートのネット環境に不満がある場合は、どうしたら良いのでしょうか。
アパートのインターネットの種類やそのメリット・デメリット、アパートにおすすめのインターネット環境を解説します。
本記事は2022年4月4日に作成されました。
現在の状況とは異なる可能性があることを予めご了承ください。
アパート契約前にネット環境を確認しよう
インターネットは、今や電気やガス、水道と同じくらい大切な生活インフラです。
とはいえ、現状はまだネット環境が整っていないアパートが多いのも事実です。電気やガス、水道に加えて、ネット環境もどのようになっているか必ず確認しましょう。
アパートのインターネット環境は、大きく3つに分けられます。
(1) インターネット完備
(2) インターネット対応
(3) インターネット未対応
それぞれについて詳しく説明しましょう。
アパートのネット環境(1) 「インターネット完備」
インターネット完備のアパートは、ネットを引き込む工事もプロバイダ契約も完了していて、既にインターネット環境が完備されているアパートです。入居後、特に何の手続きをしなくてもすぐインターネットが利用できます。
インターネットの使用料は無料、または家賃に含まれています。工事や契約といった初期費用も、月額料金といったランニングコストもかからないため、お金をかけたくない学生などには嬉しいところです。
一見すると良いことばかりですが、デメリットもあります。
契約しているネット回線がアパート全体で1回線しかなかったりすると、ピーク時に混雑して、ネットが不安定になることもあります。
また、ネット設備の性能によっては、そもそもスピードが遅いケースもあります。こういった「遅い」「繋がらない」といったトラブルは、個人レベルで解決できません。
さらに、回線を居住者全員でシェアしているので、セキュリティ上の不安面も否めません。
アパートのネット環境(2) 「インターネット対応」
インターネット対応のアパートと聞くと「ネットが使える」と思うかもしれませんが、残念ながらそうではありません。アパートの共用部分まではネットの引き込み工事が完了しているので「ネットの開通に対応している」という意味です。
つまり、プロバイダの契約は、自分で行う必要があります。また、共用部分から自分の部屋への引き込み工事が必要な場合もあります。
どんな回線が引き込まれているかは、事前に確認する必要があります。NTTの光回線が引き込まれているアパートなら、NTTのフレッツ光はもちろん、光コラボ回線のドコモ光やSoftBank光などが契約可能です。
また、コミュファ光やauひかり、NURO光といった、独自回線の場合は、特定のプロバイダしか契約ができません。
アパートのネット環境(3) 「インターネット未対応」
現状、インターネット環境が整備されていないアパートです。この場合、単に大家さんがネットの重要性を認識していない場合もあれば、立地や建物の構造等、何らかの事情でそのアパートにはネットの引き込み工事ができないような場合もあります。
さらに、ネットの引き込み工事は外壁に穴を開けたり、機器を設置するかも知れず、大家さんの許可が出ない可能性もあります。また、工事ができたとして、退去時に原状回復を求められてコストがかさむ可能性もあります。
以上の理由で、ネット環境のないアパートで回線の引き込み工事を行うのは、ハードルが高いのが正直なところです。
アパートでインターネットを使う3つの方法とメリット・デメリット

アパートで独自にインターネット環境を構築したい場合、主に3つの方法が考えられます。
それぞれについて説明します。
アパートでインターネットを使う方法(1) 光回線
光回線のインターネットは、アパートの各部屋まで有線でケーブルが引き込まれています。そのため、安定したインターネット環境が構築できます。使い過ぎによる速度制限もありません。
「インターネット完備」のアパートの場合、入居後すぐ使うことができますが、そのネット環境に満足できない場合、新しく個人でプロバイダに契約し、場合によっては工事が必要になる場合もあります。
ただし、戸建やマンションと違い、アパートは大家さんが存在する賃貸物件です。そのため、勝手にプロバイダと契約して工事を行うようなことは、原則としてできません。
また、できたとしても、退去時に原状回復を求められる可能性もあります。そもそも、いずれ引っ越すことが前提なら、工事なしでネットを開通できる方法を検討した方が良いでしょう。
以上の理由で、アパートに光回線を独自に引き込むのは、ハードルが高いと言わざるを得ません。
アパートでネット環境を構築したい場合、次に紹介する、ホームルーターやモバイル型WiFiをおすすめします。
アパートでインターネットを使う方法(2) ホームルーター
ホームルーターは、携帯電話などのモバイル回線でインターネットができるWiFiルーターです。
仕組み自体はモバイル型WiFiと同じですが、ホームルーターは据え置きを前提に設計されているので、アンテナ感度や同時接続台数といった面が、モバイル型WiFiよりも優れています。
ホームルーターは、光回線のように工事をしてケーブルを部屋に引き込む必要がありません。そのため、工事なしでもアパートで問題なくネットを導入できます。
また、光回線でWiFiを利用したい場合、光ケーブルと市販のWiFiルーター(バッファローやエレコム製など)を接続する必要があり、室内レイアウトの自由度が限られます。
それに対してホームルーターは、コンセントさえあれば部屋のどこにでも置くことができます。
ネットのスピードは光回線の方が速いですが、実用上は全く問題ないレベルです。また、料金は光回線よりもリーズナブルです。
そういった理由から、もともとインターネット完備のアパートでも、別途、ホームルーターに契約するのはメリットがあることです。
ホームルーターの注意点は、通信制限です。プロバイダによっては、データ容量無制限を謳っていても「◯日で◯GB以上使うと速度が低下する」など、速度制限を設けているところもあります(Broad WiMAXのように、データ容量の制限を変更したプロバイダもあります)。
アパートでインターネットを使う方法(3) モバイル型WiFi
モバイル型WiFiは、ホームルーター同様、モバイル回線でインターネットができるWiFiルーターです。
モバイル(=持ち運び)を前提に設計されているので、軽量コンパクトな筐体で、バッテリーも内蔵されています。もちろん、室内でも問題なくネットに接続できます。
室内はもちろん、外出先でも頻繁にネットを利用するような人にオススメです。また、スマホのサブ回線として契約する人も少なくありません。
契約プランや料金体系は、多くの場合、ホームルーターと同一に設定されています。
アパートで使うホームルーターはBroad WiMAXがおすすめ!
アパートで、じっくりとネットを使いたい。そんなときは、工事なしで使うことができるホームルーターが手軽で便利です。
ホームルーターは各社からリリースされていますが、当サイトでは、Broad WiMAXの最新ホームルーターである「Speed Wi-Fi HOME 5G L12」をおすすめします。
アパートで使うBroad WiMAXのメリットとは
Broad WiMAXのホームルーター・モバイル型WiFiには、アパートでインターネットを利用するにあたっての、さまざまなメリットがあります。
Broad WiMAXのメリット(1) 工事なし
Broad WiMAXのホームルーター・モバイル型WiFiは、モバイル回線なので引き込み工事をする必要がありません。申し込みはネットで完結し、機器が届いたその日から利用が可能です。
光通信のように「申し込んでも工事待ちで時間がかかる」というタイムラグもありません。
Broad WiMAXのメリット(2) 高速回線
Broad WiMAXは、高速モバイルインターネットのWiMAX2+を始め、au 4GLTE、au5Gの3回線を自動切り替えし、アパート内でも外出先でも、常に最適な通信環境を提供してくれます(※1)。
回線速度は、下り最大速度2.7Gbpsを達成しています(※2)。
Broad WiMAXのメリット(3) 料金プランがリーズナブル
Broad WiMAXの料金プランは、ギガ放題プラスDX(3年)プラン、ギガ放題プラス(2年)プラン、そしてギガ放題プランの3プランから選べます。
現在はキャンペーン中で、ギガ放題プラスDX(3年)プランは最大3ヶ月月額2,090円(税込)で利用できます。WiMAX陣営の中でも“月額最安級”のリーズナブルさです(各通信事業者のHPで公表されているWiMAX+5Gサービス15社の月額基本料の比較において。自社調べ(2022年3月時点))。(※3)
アパート住まいには家賃がかかるので、ネット関係にコストをかけたくない人には朗報でしょう
初期費用は通常時20,743円ですが、現在はWeb割キャンペーンが適用されて「0円」となることも魅力です。
また、「他社からの乗り換えキャンペーン」、「2台同時お申し込みキャンペーン」などのキャンペーンを行なっている場合もあるので、随時チェックしてみましょう。
Broad WiMAXのメリット(4) より快適な「実質無制限」に
Broad WiMAXのデータ容量は、これまで直近3日間の通信量が合計15GB以上の場合、通信速度が一律に制限されていました。
しかし、昨今のコンテンツの大容量化、リモートワーク需要等に合わせ、より快適に利用できるよう通信速度制限方法が2022年2月1日に変更されました(※4)。
コロナ禍以降、リモート授業やリモートワークの機会が多くなりました。アパートの室内で、速度制限を気にせずに安心してネットに接続できます。
(※1)5Gは一部地域での提供となります。
(※2)接続機器使用時の通信速度は、通信環境等により異なります。下り最大速度2.7Gbpsは一部地域(5G地域)での提供となります。
本サービスはベストエフォート型サービスです。記載の速度は技術規格上の最大値であり、実使用速度を示すものではありません。エリア内であっても、利用環境、回線の状況等により大幅に低下する場合があります。通信速度は機器の能力に依存します。
通信速度は、今後、速度低下も含め、変更になる可能性があります。
(※3)契約時には別途、機種代金と事務手数料3,300円(税込)が必要です。
(※4)エリア混雑状況やネットワークの継続的な高負荷などが発生した場合、状況が改善するまでの間、サービス安定提供のための速度制限を行う場合があります。
Broad WiMAXのホームルーター「Speed Wi-Fi HOME 5G L12」
Broad WiMAXの最新ホームルーターは、「Speed Wi-Fi HOME 5G L12」です。
工事不要で、コンセントにつなぐだけでインターネットを楽しめます。限られたアパートの室内でもスッキリと配置できます。
WiFiは、802.11a/b/g/n/ac/axと幅広く対応しているので、どんなデバイスでも WiFiと接続できます。周波数帯は2.4GHzと5GHzの両対応なので、デバイス側で2.4GHzと5GHzを使い分けることができます。
最大同時接続台数は40台と、ガジェットを複数接続してもまったく問題ありません。またWi-Fi6 4ストリーム対応なので、安定したネット環境を実現してくれます。
アパートで使うモバイル型WiFiはBroad WiMAXがおすすめ!
アパートでも、外出先でも、不自由なくネットを使いたい。そんなときは、モバイル型WiFiを持っておくと、1台でインドアもアウトドアもカバーできます。
モバイル型WiFiは各社からリリースされていますが、当サイトでは、Broad WiMAXの最新モバイル型WiFiの「Speed Wi-Fi 5G X11」をおすすめします。
実は、Broad WiMAXでは、ホームルーターとモバイル型WiFiの契約プランはまったく同じです。
そして「工事が不要」「高速回線」といったメリットも、ホームルーターと同一です。
モバイル型WiFiは、可搬性を重視した小型軽量設計です。そのため、接続の安定性や、同時接続台数などは、据え置き型のホームルーターに優位性があります。
しかし、室内はもちろん外出先でも快適なインターネット環境を構築したいような人なら、むしろモバイル型WiFiが1台あれば、室内・屋外両方のニーズを満たすことができます。
Broad WiMAXのモバイル型WiFi「Speed Wi-Fi 5G X11」
Broad WiMAXの最新モバイル型WiFiは、「Speed Wi-Fi 5G X11」です。
約174gと軽量で、持ち運びに大変便利。4,000mAhの大容量バッテリーを搭載しているので、外出先の長時間使用でも安心です。
WiFiは、802.11a/b/g/n/ac/axと幅広く対応しているので、どんなデバイスでも WiFiと接続できます。周波数帯は2.4GHzと5GHzの両対応なので、デバイス側で2.4GHzと5GHzを使い分けることができます。
外出先はもちろん、アパートの室内でもそのまま利用できます。室内利用なら、アンテナ内蔵のクレードルがあれば通信品質がより安定し、自動で充電してくれるのも便利です(クレードルは有料オプション)。
アパートで使う光回線のおすすめは!
アパートで光回線を使いたい場合、まずアパートのネット環境がどうなっているのかを確認しましょう。
前項で説明した通り、アパートのネット環境は
(1) インターネット完備
(2) インターネット対応
(3) インターネット未対応
の3つに分けられます。
光回線を使うには、回線の引き込み工事をする必要があります。ですから賃貸物件のアパートは、そもそも工事をすること自体が難しいことが少なくありません。
また、工事ができたとしても退去時に現状回復を求められることもあり、現実的ではないといえます。
アパートで光回線を使うには(1) インターネット完備
すでにインターネット回線が各部屋に引き込まれていて、特別な手続きをしなくても入居してすぐ使えます。
それとは別に、わざわざ個別に光回線を引くことは現実的ではありません。完備されているネットに不満がある場合、工事の必要がないモバイルルーターやモバイル型WiFiを使うことが現実的です。
<可能な対応>
- 現在使えるネット回線をそのまま使う
- 工事不要なモバイルルーターやモバイル型WiFiを使う
アパートで光回線を使うには(2) インターネット対応
すでにインターネット回線がアパートの共有部分まで引き込まれていて、入居者が独自にプロバイダと契約し、共有部分から各部屋への引き込み工事を行うことが可能です。
ただし、アパート共有部分まで引き込まれている光回線の回線事業者で、契約できるプロバイダが変わります。
回線事業者には以下の種類があります。
- NTT光回線[東日本・西日本](フレッツ光)
- 光コラボ事業者(ドコモ光、SoftBank光、ぷらら光など)
- その他事業者(auひかり、電力系など)
とはいえ、インターネット対応のアパートでは工事が必要なことには変わりなく、工事の必要がないモバイルルーターやモバイル型WiFiを使う方が便利ではあります。
<可能な対応>
- 使用可能な光回線のプロバイダと契約して工事を行う
- 工事不要なモバイルルーターやモバイル型WiFiを使う
アパートで光回線を使うには(3) インターネット未対応
インターネット環境がまったく整備されていない状態のアパートです。大家さんの許可が取れれば独自に回線事業者と契約して光回線の引き込み工事を行うことができます。
ただし、大家さんが工事にNGを出したり、建物や立地環境などの事情があったりして、そもそも工事ができない場合もあります。また、工事ができたとしても、退去時に原状回復を求められる可能性もあり、デメリットの方が多いと言うのが正直なところです。
結局のところ、工事の必要がないモバイルルーターやモバイル型WiFiを使うことが現実的ではないでしょうか。
<可能な対応>
- 光回線は諦めるのが現実的
- 工事不要なモバイルルーターやモバイル型WiFiを使う
まとめ
賃貸物件のアパートでインターネットを使うときは、戸建やマンションとは事情が違い、光回線を独自に引き込むのは大変です。
また、あらかじめインターネット環境を完備しているアパートでも、設備のクオリティによっては、快適なネット環境にならないケースもあります。
そんなときは、モバイル回線を使った「ホームルーター」や「モバイル型WiFi」を検討しましょう。工事不要なので、手軽に高速インターネット環境を構築できます。いずれ引っ越すことを想定すると、ベストな選択だと思われます。
【監修者】
坂倉 泰之(さかくら・やすゆき)
株式会社ビットリンク代表。
名古屋を拠点にエンジニアとして活躍。高い知見と旺盛な好奇心でIT業界全般に詳しい。
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