進学や就職、転勤などでアパートに引っ越すとき、 気になるのがインターネット環境です。最近では「インターネット完備」を謳うアパートも増えていますが、接続が不安定だったり、遅かったりすると意味がありません。
インターネットが開通していない場合や、アパートのネット環境に不満がある場合は、どうしたら良いのでしょうか。
アパートのインターネットの種類やそのメリット・デメリット、さらにアパートにおすすめのインターネット環境を解説します。




アパート契約前にネット環境を確認しよう
インターネットは、今や電気やガス、水道と同じくらい大切な生活インフラです。アパートやマンションなど、多くの人が住む集合住宅では、光回線の設備が整っており、工事不要で契約することも可能な物件もあります。
一方で、まだネット環境が整っていないアパートもあるため、電気やガス、水道に加えて、光回線の設備が備わっているのか必ず確認しましょう。
アパートのインターネット環境は、大きく3つに分けられます。それぞれのWiFi環境の有無や契約の必要性、おすすめのインターネットのタイプについて紹介します。

それぞれについて詳しく説明しましょう。
インターネット完備の物件は契約不要でネットが利用できる

インターネット完備のアパートは、ネットを引き込む工事もプロバイダ契約も完了していて、既にインターネット環境が完備されているアパートです。入居後、特に何の手続きをしなくてもすぐインターネットが利用できます。
メリット
- 利用料が無料
- 面倒な手続きが不要
インターネット完備のアパートのメリットとして、インターネットの使用料は無料、または家賃に含まれています。
工事や契約といった初期費用も、月額料金といったランニングコストもかからないため、お金をかけたくない学生などには嬉しいところです。
デメリット
- 混雑すると回線が遅くなる
- 設備の性能が悪いとつながりにくい
- セキュリティが不安な面がある
- 備え付けの光回線以外は使用不可
契約しているネット回線がアパート全体で1回線しかなかったりすると、ピーク時に混雑して、ネットが不安定になることもあります。
また、ネット設備の性能によっては、そもそもスピードが遅いケースもあります。こういった「遅い」「繋がらない」といったトラブルは、個人レベルで解決できません。
さらに、回線を居住者全員でシェアしているので、セキュリティ上の不安面も否めないほか、備え付けの光回線以外は使用不可であることが多く、速度が遅くとも乗り換えができない場合もあります。
インターネット対応の物件は自分でプロバイダを選択可能

インターネット対応のアパートと聞くと「ネットが使える」と思うかもしれませんが、残念ながらそうではありません。アパートの共用部分まではネットの引き込み工事が完了しているので「ネットの開通に対応している」という意味であり、自分でプロバイダを選んで契約する必要があります。
メリット
- 自分の好きなプロバイダを選択できる
- 申し込みでキャッシュバックなどを受けられる
メリットとして、キャンペーンや月にかかる料金などを比較して、自分でプロバイダを選択できる点が挙げられます。
また、プロバイダの新規契約や乗り換えにはキャシュバックや違約金の負担など様々なメリットがあるため、引っ越し先で以前使っていた回線が使えない時や、速度が遅かったから乗り換えたいといった方にもうれしいポイントです。
デメリット
- プロバイダの契約を自分で行う必要がある
- 工事が必要な場合は工事費がかかる
メリットでもありますが、プロバイダの契約は自分で行う必要があります。また、共用部分から自分の部屋への引き込み工事が必要な場合もあり、その際は工事費用がかかるほか、引っ越しシーズンなどの混み合っている時期なら開通まで時間がかかる可能性もあります。
また、どんな回線が引き込まれているかは、事前に確認する必要があります。
NTTの光回線が引き込まれているアパートなら、NTTのフレッツ光はもちろん、光コラボ回線のドコモ光やSoftBank光などが契約可能です。コミュファ光やauひかり、NURO光といった、独自回線の場合は、特定のプロバイダしか契約ができない点にも注意が必要です。
インターネット未対応物件は工事のないインターネットを選ぼう

現状、インターネット環境が整備されていないアパートのことです。この場合、単に大家さんがネットの重要性を認識していない場合もあれば、立地や建物の構造等、何らかの事情でそのアパートにはネットの引き込み工事ができないような場合もあります。
さらに、ネットの引き込み工事は外壁に穴を開けたり、機器を設置したりする場合があり、大家さんの許可が出ない可能性もあります。また、工事ができたとしても、退去時に原状回復を求められてコストがかさむ可能性もあります。
以上の理由で、ネット環境のないアパートで回線の引き込み工事を行うのは、ハードルが高いのが正直なところです。
アパートでインターネットを使う3つの方法とメリット・デメリット

アパートで独自にインターネット環境を構築したい場合、主に光回線、ホームルーター、モバイル型WiFiの3つの方法が考えられます。
それぞれについて説明します。
光回線

光回線のインターネットは、アパートの各部屋まで有線でケーブルが引き込まれています。そのため、最大速度1~10Gbpsで安定したインターネット環境が構築でき、使い過ぎによる速度制限もありません。
「インターネット完備」のアパートの場合、入居後すぐ使うことができますが、そのネット環境に満足できない場合、新しく個人でプロバイダに契約し、場合によっては工事が必要になる場合もあります。
ただし、戸建やマンションと違い、アパートは大家さんが存在する賃貸物件です。そのため、勝手にプロバイダと契約して工事を行うようなことは、原則としてできません。
また、できたとしても、退去時に原状回復を求められる可能性もあります。そもそも、いずれ引っ越すことが前提なら、工事なしでネットを開通できる方法を検討した方が良いでしょう。
以上の理由で、アパートに光回線を独自に引き込むのは、ハードルが高いと言わざるを得ません。
アパートでネット環境を構築したい場合、次に紹介する、ホームルーターやモバイル型WiFiをおすすめします。
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光回線についてはこちらの記事で解説しています。
ホームルーター

ホームルーターは、携帯電話などのモバイル回線でインターネットができるWiFiルーターです。
仕組み自体は次で紹介するモバイル型WiFiと同じですが、ホームルーターは据え置きを前提に設計されているので、最大速度500Mbps~4.2Gbpsでアンテナ感度や同時接続台数といった面が、モバイル型WiFiよりも優れています。
ホームルーターは、光回線のようなケーブル引き込みが必要ないため、工事なしでもアパートで問題なくネットを導入できます。
また、光回線でWiFiを利用したい場合は光ケーブルと市販のWiFiルーターを接続する必要があり、室内レイアウトの自由度が限られるのに対して、ホームルーターはコンセントさえあれば部屋のどこにでも置くことができます。
ネットのスピードは光回線の方が速いですが、実用上は全く問題ないレベルです。さらに料金は光回線よりもリーズナブルです。
そういった理由から、もともとインターネット完備のアパートでも、別途、ホームルーターに契約するのはメリットがあります。
ホームルーターの注意点は通信制限です。プロバイダによっては、データ容量無制限を謳っていても「◯日で◯GB以上使うと速度が低下する」など、速度制限を設けているところもあるので注意が必要です。
GMOとくとくBBならデータ容量無制限で利用が可能です。2年契約プランと契約縛りのないプランがあるため、料金重視の方は2年契約プラン、いつ解約するかわからない方は契約縛りのないプランを選ぶといいでしょう。
ホームルーターについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

モバイル型WiFi

モバイル型WiFiは、ホームルーター同様、モバイル回線でインターネットができるWiFiルーターです。
持ち運ぶことを前提に設計されているので、最大速度150Mbps~4.2Gbps、軽量コンパクトな筐体で、バッテリーも内蔵されています。もちろん、室内でも問題なくネットに接続できます。
特に、外出先でも頻繁にネットを利用するような人におすすめで、スマホのサブ回線として契約する人も少なくありません。
契約プランや料金体系は、多くの場合、ホームルーターと同一に設定されています。
モバイル型WiFiについてはこちらの記事で紹介しています。

アパート用のホームルーターやモバイル型WiFiはGMOとくとくBBでの契約がおすすめ!

アパートで、じっくりとネットを使いたい。そんなときは、工事なしで使うことができるホームルーターが手軽で便利です。
ホームルーターは各社からリリースされていますが、当サイトでは、GMOとくとくBBの最新ホームルーターである「Speed Wi-Fi HOME 5G L12」をおすすめします。
ここではGMOとくとくBBのメリットと、GMOとくとくBBで利用できるルーターについて紹介します。
GMOとくとくBBのメリットとは
GMOとくとくBBのホームルーター・モバイル型WiFiには、アパートでインターネットを利用するにあたっての、さまざまなメリットがあります。以下がGMOとくとくBBのメリットです。
- 工事の必要がない
- 高速回線
- 実質料金がリーズナブル
- データ容量が実質無制限
ひとつずつ解説していきましょう。
工事の必要なし
GMOとくとくBBのホームルーター・モバイル型WiFiは、モバイル回線なので引き込み工事をする必要がありません。申し込みはネットで完結し、機器が届いたその日から利用が可能です。
光通信のように「申し込んでも工事待ちで時間がかかる」というタイムラグもありません。
高速回線
GMOとくとくBBは、高速モバイルインターネットのWiMAX2+を始め、au 4GLTE、au5Gの3回線を自動切り替えし、アパート内でも外出先でも、常に最適な通信環境を提供してくれます(※1)。
回線速度は、下り最大速度2.7Gbpsを達成しています(※2)。
料金プランがリーズナブル
GMOとくとくBBの料金プランは、2年契約プランと契約縛りのないプランの2プランから選べ、2年契約プランは初月1,474円で、契約縛りのないプランは3,553円で利用できます。
GMOとくとくBBの2年契約プランは特に他社と比較しても実質の月額料金が安いのが特徴。
プロバイダ | 契約期間 | 月額料金 | キャッシュバック | 実質月額 |
---|---|---|---|---|
GMOとくとくBB WiMAX | 2年(実質縛りなし) | 初月:1,089円 1~12か月目:3,784円 13~35か月目:4,334円 36か月目以降:5,104円 | 25,000円 | 4,161円 |
GMOとくとくBB WiMAX | 縛りなし | 1~24か月目:3,553円 25~35か月目:4,103円 36か月目以降:4,708円 | なし | 4,556円 |
ZEUS WiMAX | 3年 | 1~2か月目:1,474円 3~36か月目:3,784円 37か月目以降:4,708円 | 21,780円 | 3,639円 |
ZEUS WiMAX | 縛りなし | 1~2か月目:4,268円 3か月目以降:4,818円 | 21,780円 | 5,755円 |
BIGLOBE WiMAX | 縛りなし | 初月:0円 1~24か月目以降:3,773円 25か月以降:4,928円 | なし | 4,863円 |
5G CONNECT | 2年 | 1~14か月目:4,727円 15~23か月目:4,298円 37か月目以降:4,950円 | なし | 4,713円 |
Broad WiMAX | 2年 | 初月:1,397円 1~36か月目以降:3,663円 37か月以降:4,818円 | なし | 5,229円 |
カシモWiMAX | なし | 初月:1,408円 2か月目以降:4,378円 | なし | 4,391円 |
UQ WiMAX | なし | ~24か月目:4,268円 25か月目以降:4,950円 | なし | 5,863円 |
Vision WiMAX | 2年 | 初月:2,398円 2~24か月目:4,400円 25か月目以降:5,049円 | 10,000円 | 5,029円 |
※表中の金額は全て税込
GMOとくとくBBは、au・UQモバイルユーザーはセット割が利用可能で、解約違約金0円、プラスエリアモードだけでなく端末代も0円とアパート住まいには家賃がかかるので、ネット関係にコストをかけたくない人には朗報でしょう。
より快適な「実質無制限」に
GMOとくとくBB料金のデータ容量は、これまで直近3日間の通信量が合計15GB以上の場合、通信速度が一律に制限されていました。
しかし、昨今のコンテンツの大容量化、リモートワーク需要等に合わせ、より快適に利用できるよう通信速度制限方法が2022年2月1日に変更されました(※4)。
コロナ禍以降、リモート授業やリモートワークの機会が多くなりました。アパートの室内で、速度制限を気にせずに安心してネットに接続できます。
ホームルーター「Speed Wi-Fi HOME 5G L12」
GMOとくとくBB料金の最新ホームルーターは、「Speed Wi-Fi HOME 5G L12」です。

Speed Wi-Fi 5G X11 | |
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メーカー | NEC |
寸法(幅×高さ×厚さ) | 約101×179×99㎜ |
重量 | 約446g |
最大接続数 | 最大40台 |
工事不要で、コンセントにつなぐだけでインターネットを楽しめます。限られたアパートの室内でもスッキリと配置できます。
WiFiは、802.11a/b/g/n/ac/axと幅広く対応しているので、どんなデバイスでも WiFiと接続できます。周波数帯は2.4GHzと5GHzの両対応なので、デバイス側で2.4GHzと5GHzを使い分けることができます。
最大同時接続台数は40台と、ガジェットを複数接続してもまったく問題ありません。またWi-Fi6 4ストリーム対応なので、安定したネット環境を実現してくれます。
Broad WiMAXのモバイル型WiFi「Speed Wi-Fi 5G X11」
アパートでも、外出先でも、不自由なくネットを使いたい。そんなときは、モバイル型WiFiを持っておくと、1台でインドアもアウトドアもカバーできます。
室内はもちろん外出先でも快適なインターネット環境を構築したいような人なら、むしろモバイル型WiFiが1台あれば、室内・屋外両方のニーズを満たすことができます。Broad WiMAXの最新モバイル型WiFiは、「Speed Wi-Fi 5G X11」です。

Speed Wi-Fi 5G X11 | |
---|---|
メーカー | NEC |
寸法(幅×高さ×厚さ) | 約W136×H68×D14.8㎜ |
重量 | 約174g |
充電時間 | 非公開 |
バッテリー容量 | 4,000mAh |
バッテリー使用時間 | 連続通信時間:約490分(初期設定時) 連続待受時間:約400時間(初期設定時) |
ディスプレイ | 2.4インチLCD QVGA(320×240ドット) |
最大接続数 | 16台 |
約174gと軽量で、持ち運びに大変便利。4,000mAhの大容量バッテリーを搭載しているので、外出先の長時間使用でも安心です。
WiFiは、802.11a/b/g/n/ac/axと幅広く対応しているので、どんなデバイスでも WiFiと接続できます。周波数帯は2.4GHzと5GHzの両対応なので、デバイス側で2.4GHzと5GHzを使い分けることができます。
外出先はもちろん、アパートの室内でもそのまま利用できます。室内利用なら、アンテナ内蔵のクレードルがあれば通信品質がより安定し、自動で充電してくれるのも便利です(クレードルは有料オプション)。
\最新機種も利用可能/
「GMOとくとくBB WiMAX」はこちら「GMOとくとくBB WiMAX」キャンペーンサイトはこちら>>
アパートでインターネットを契約するときの注意点
アパートでインターネットを契約するときは次の点に注意しましょう。
- 接続が多い時間帯は速度が出ない可能性がある
- 大掛かりな工事の場合は大家に相談する必要がある
- 光回線の工事ができない物件がある
接続が多い時間帯は速度が出ない可能性がある
アパートでインターネットを利用する際に、多くの住人が同じ回線を共有するため、接続が多い時間帯には速度が出ない可能性があります。
特に、夜間や週末など、多くの人がオンラインで動画をストリーミングしたり、オンラインゲームをプレイする時間帯は、回線の混雑が激しくなる傾向があります。
あまりにも速度が出ない場合は、早朝や深夜など、多くの人がオンラインで利用していない時間帯に利用することや、利用頻度や必要なスピードに合わせて、より高速なインターネットプランを選択しなおすといった対策が必要です。
大掛かりな工事の場合は大家に相談する必要がある
建物の共有部分や住戸内はアパートの所有者である大家の管理下にあるため、事前に大家に相談し、許可を得る必要があります。
具体的には、建物の外壁に配線やアンテナを設置する場合は、建物の外観や耐震性に影響を与える可能性があるほか、、住戸内に設置する場合も、壁や天井を穴あけする必要がある場合があるため、大家の許可を得る必要があります。
大家に相談し、許可を得ることで、アパートの共用部分や個別住戸内に設置する際のトラブルを未然に防ぐこと可能です。
光回線の工事ができない物件がある
建物が古い場合、光ファイバーの設置に必要な配線や設備が不足しているため、光回線の工事ができない場合があります。
特に、アパート周辺に電線や電柱が密集している場合は、光ファイバーケーブルを通すためのスペースが確保できず、工事ができないこともあるため、物件を選ぶ際に注意して確認するようにしましょう。
光回線が引けない場合は、コンセントを指すだけで使えるホームルーターや、外出先でも使えるポケットWiFiがおすすめです。
まとめ
賃貸物件のアパートでインターネットを使うときは、戸建やマンションとは事情が違い、光回線を独自に引き込むのは大変です。
また、あらかじめインターネット環境を完備しているアパートでも、設備のクオリティによっては、快適なネット環境にならないケースもあります。
そんなときは、モバイル回線を使った「ホームルーター」や「モバイル型WiFi」を検討しましょう。工事不要なので、手軽に高速インターネット環境を構築できます。いずれ引っ越すことを想定すると、ベストな選択だと思われます。