WiMAXの強みは、日本国内のほとんどの場所でインターネットに接続できることです。
もしこれが海外でも同じように利用できれば、とても便利なはず。WiMAXは海外でも、日本と同じように利用できるのでしょうか?
ここでは、海外でWiMAXが利用できるかどうか気になっていらっしゃる方に向けて、WiMAXの海外ローミングサービスについてご紹介します。
※ 2022年10月30日更新。
現在の状況とは異なる可能性があることを予めご了承ください。
WiMAXが利用できる国は、アメリカと韓国の2カ国
(※旧WiMAXの提供終了のため、現在のWiMAX2+では、海外利用は、できません。)
WiMAXは、日本国内向けのサービスです。
そのため、通常であれば、海外で利用することはできません。
しかし、アメリカと韓国では、現地の業者が提供するWiMAXサービスを利用して、モバイルインターネットを楽しむことができます。
ただし、海外でWiMAXを利用するためには、いくつか気をつけなければならない点があります。その注意点をご紹介していきます。
WiMAXを利用できるのは、特定の通信モジュールを内蔵したWiMAXパソコンのみ
海外でWiMAXサービスを利用できるのは、特定の通信モジュールを内蔵したWiMAXパソコンのみです。
データ通信カードなどでは、WiMAXのサービスを利用することはできません。
また、特定の通信モジュールを内蔵したWiMAXパソコンであっても、接続ユーティリティのバージョンによっては利用できない場合があります。
海外でのWiMAX利用をお考えの方は、海外へ行く前に、接続ユーティリティのバージョンアップを忘れずに行っておきましょう。
海外でWiMAXを利用するためには、現地の業者と契約しなければならない
海外でWiMAXを利用するためには、WiMAXサービスを提供している現地の業者と契約をしなければなりません。
海外の業者と契約する方法は簡単です。アメリカ、韓国のWiMAX対応エリアでWiMAXパソコンを起動し、ブラウザを開くと、自動で契約の画面へと移ります。あとは、画面に従って契約を行うだけです。
契約の方法としては、たとえば「24時間限定」といったような、期間を限定した形での契約が行えます。
そのため、「契約を解除し忘れ、必要ない料金を支払うことになってしまった」というような心配はありません。
2015年時点での料金プランは、韓国では24時間で3000ウォンという設定になっています。
アメリカでは料金プランが3タイプあり、2時間で約5ドル、24時間で約10ドル、7日間で約25ドルの中から選ぶことができます。
自分の滞在期間に合ったプランを選ぶようにしましょう。
WiMAX2+を海外で利用することはできない
現在、日本国内では下り最大220Mbpsといわれる「WiMAX2+」が普及し始めています。
しかし、このサービスは今のところ日本国内限定のサービスであり、海外で同等のサービスを利用することはできません。
また、2022年現在は5Gに対応した「WiMAX+5G」への移行が進んでいます。
こちらもWiMAX2+と同じように海外対応はしておらず、接続できるのは日本国内のみです。
アメリカ・韓国でも一部地域は、WiMAXのサービスエリア外
アメリカ・韓国では日本国内と同じようにWiMAXサービスを利用できますが、一部地域はサービスエリア外となっています。
基本的に都市部では問題なくサービスを利用できるようですが、郊外などを訪れる場合は特に、どの地域がエリア外になるのかを事前に確認しておいてください。
海外から帰国後は、接続先の変更を忘れずに
WiMAXの接続ユーティリティは、1番最後に利用した接続先に接続しようとします。
そのため、帰国後はまず、海外の業者に接続しようとしてしまいます。国内の業者に接続先を変更する操作を行いましょう。
おわりに
今回は、WiMAXの海外ローミングサービスについてご紹介しました。
WiMAXを海外で利用する際には、上記でご紹介したようないくつかの注意点があります。
WiMAXの海外利用をお考えの方は、事前にしっかりチェックしておきましょう。