WiFiの通信規格とは?規格・周波数帯の種類と特徴を解説

WiFiの通信規格とは?
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WiFiの通信規格がどのようなものなのか気になり、調べている方も多いのではないでしょうか。

WiFiにはいくつかの通信規格があり、規格ごとに通信速度や周波数帯が異なります。特に周波数帯については、使用する環境にあったものを選ぶと通信が安定する可能性もあります。より快適にインターネットを使っていくためにも、通信規格の基本的なところは理解をしておきたいところです。

本記事では、WiFiの通信規格について詳しく解説していきます。

本記事は2022年3月8日に作成されました。
現在の状況とは異なる可能性があることを予めご了承ください。

目次

WiFi(無線LAN)の通信規格とは

無線LANとは、無線で接続されたLAN(Local Area Network)のことです。

「無線LAN」と「WiFi」は同じ言葉として使われることが多いですが、厳密に言うとWiFiは無線LAN規格の1つです。

無線LANにはいくつか種類がありますが、「WiFi」という共通規格が無線LANの世界的標準となっているため、現在では無線LANといえば「WiFi」という認識になっています。

LANは「Local Area Network(ローカルエリアネットワーク)」の略で、敷地内や建物内など限定されたエリア内で接続できるネットワークを指しています。無線で接続するLANが「無線LAN」、有線で接続するLANが「有線LAN」です

ルーターがインターネットに接続し、ルーターを中心に各端末を結ぶことで、インターネットが使用できるようになります。

ここからは、WiFiの通信規格を解説していきます。

WiFiの通信規格の種類

WiFi(無線LAN)には、「IEEE 802.11」という国際標準の規格があります。通信規格の種類としては主に以下の6つです。

▼WiFiの通信規格の種類

最大通信速度周波数帯
IEEE 802.11a54Mbps5GHz
IEEE 802.11b11Mbps2.4GHz
IEEE 802.11g54Mbps2.4GHz
IEEE 802.11n(Wi-Fi 4)600Mbps2.4GHz/5GHz
IEEE 802.11ac(Wi-Fi 5)6.9Gbps5GHz
IEEE 802.11ax(Wi-Fi 6)9.6Gbps2.4GHz/5GHz

IEEE 802.11a・IEEE 802.11b

1997年にIEEE 802.11規格が標準化された後、1999年に2.4GHz帯を使用した11b、5GHzを使用した11aがそれぞれ規格化されています。

11bの通信速度は11aに劣るものの、11aの対応機器が少なく障害物にも弱いことから、11bが普及していきました。

IEEE 802.11g

IEEE 802.11bと互換性を持ちつつ、通信速度を向上した通信規格です。汎用的に使える2.4GHzの周波数帯を使用していながら、通信速度は最大54Mbpsまで向上しています。

IEEE 802.11n

IEEE 802.11nは、新技術をもとに通信速度を大きく向上させた通信規格です。

新技術としては主に「MIMO(Multiple Input Multiple Output)」と「チャネルボンディング」の2つが用いられています。

「MIMO」は複数のアンテナを同時に使用することでデータ送受信量を増加させる技術です。「チャネルボンディング」は複数の帯域を統合して通信速度を向上させる技術となります。2つの技術を組み合わせることで高速化を実現しています。

IEEE 802.11ac

WiFiの第5世代に当たる通信規格で、最大通信速度は最大6.9Gbpsまで向上しています。IEEE 802.11acでは「ビームフォーミング」と呼ばれる技術が標準化され、電波干渉を減らし、安定的な通信が可能となっています

IEEE 802.11ax

「Wi-Fi6」と呼ばれる最新のWiFi規格です。通信速度は最大9.6Gbpsと1.4倍に向上しています。

理論値の向上自体は飛躍的なものではありませんが、実効速度が大幅に改善しています。多数のユーザーが使用し電波が混み合う環境でも、安定した通信が可能です。その他、スマートフォンやパソコンなどの端末側の消費電力を抑えられるのもメリットとなります。

WiFiの周波数帯の種類

WiFiの周波数帯は「2.4GHz」と「5GHz」の2つです。

メリットデメリット
2.4GHz帯・障害物に強い
・遠方まで電波が届く
・家電などと電波干渉しやすい
5GHz帯・電波干渉を受けにくい
・高速で通信が可能
・障害物に弱い
・電波の届く距離が比較的短い

2.4GHzは周波数が低い分、電波が遠方まで届きやすく、障害物にも強いという特徴があります。ただし電子レンジや家電製品、Bluetoothなどでも使われる周波数帯のため、電波干渉を起こして通信速度が低下する可能性があるのがデメリットです。

一方で、5GHz帯はWiFiのみで使われる周波数帯のため、電波干渉を受けずに安定して通信できます。高周波数帯を使用するため、通信速度が出やすいのもメリットです。ただし、2.4GHz帯に比べると障害物には弱く、電波の届く距離も短いため、通信環境によっては接続が安定しづらい可能性があります。

規格の設定で通信速度を安定させるコツ

高速で通信できる5GHz帯を試して、距離や障害物が原因で通信が安定しないと感じたら2.4GHz帯を試すという順番がおすすめです。

5GHz帯が使えるなら、通信速度が速いこちらを使用したいところですが、通信が安定しないなら2.4GHzの方が快適に使える可能性があります。通信環境に合わせて周波数帯を選択していきましょう。

WiFiの通信規格を確認する方法

お手持ちのWiFiルーターの通信規格は、基本的にメーカーの公式サイトで確認できます。製品の箱や説明書があれば、そちらで確認することも可能です。

パソコンで接続しているWiFiの通信規格を調べる方法は以下の通りです。

▼Windowsの場合
1. 画面右下の「WiFiアイコン」をクリック
2. 一覧から接続中のWiFiの「プロパティ」をクリック
3. SSIDの中にある「プロトコル」の項目から接続中のWiFiの通信規格を確認

▼Macの場合
1. 「optionキー」を押しながら、メニューバーの右上の「WiFiアイコン」をクリック
2. 接続中のWiFiの情報が表示されます。「PHYモード」の項目から通信規格を確認

規格の切り替え不要のおすすめWiFiルーター

通信規格の切り替えが面倒に感じる方は、2.4GHz帯と5GHz帯を自動で切り替えしてくれる機能(バンドステアリング)のあるWiFiルーターがおすすめです。端末側との電波強度を判断して、自動的に2.4GHzと5GHzを切り替えてくれます。

WiFiルーターを新たに導入するなら、「Broad WiMAX」のホームルーター「Speed Wi-Fi HOME 5G L12」がおすすめです。Speed Wi-Fi HOME 5G L12は、周波数帯を自動的に切り替えてくれる「バンドステアリング」に対応しています。

また、Speed Wi-Fi HOME 5G L12なら2.4GHzと5GHzの WiFi 同時通信もサポートしています。多彩な機器に対応できる2.4GHz帯と、高速で電波干渉の少ない5GHz帯を同時に使用できます。同時接続できる台数は最大40台なので、自宅で多くの機器と接続したいと考えている方も便利に使えます。

「通信規格の自動切換え」に魅力を感じる方は、ぜひ「Broad WiMAX」のSpeed Wi-Fi HOME 5G L12を検討してみてはいかがでしょうか。

通信規格を理解して快適にWiFiを使用しよう

WiFiにはいくつかの通信規格があり、規格ごとに周波数帯や通信速度が異なります。基本的には、新しい規格ほど高速で通信が可能です。

また快適に通信するためには、周波数帯ごとの特徴の違いも重要です。2.4GHz帯は障害物に強く、遠くまで電波が届く一方で、5GHzはより高速での通信が可能です。5GHz帯を試して通信が安定しなければ、2.4GHz帯に切り替えるなど、通信環境に合わせて周波数帯を選ぶのがおすすめです。

ぜひ、通信規格を理解して快適にWiFiを使用していきましょう。

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