スマートフォンを利用する方が増えていますが、「スマホは個人情報のかたまりである」ことを意識していますか?従来の携帯電話と同様にスマホを利用していると、思いもよらぬトラブルに巻き込まれる可能性があります。そこで今回は、個人情報が流出してしまう具体的な事例とその対策についてご紹介していきます。
【対策1】パスコードを設定する
2014年4月、元交際相手のスマホを無断で操作した疑いで男性が逮捕されました。男性は、本来ならば紛失や盗難対策として使用されるアプリを悪用し、パソコンからの遠隔操作により元交際相手のスマホから個人情報を取得、監視していたといいます。アプリは男性によって女性のスマホにインストールされていましたが、アイコンが非表示になっていたため、アプリの存在が気づかれることはありませんでした。
第三者にスマホの使用を許すと、LINEやその他SNSのアカウントが乗っ取られる可能性があります。LINEは今やスマホユーザーにとって欠かせないアプリですが、メールアドレスとパスワードだけでなりすましが可能であるため、注意が必要です。実際、LINEのアカウントを乗っ取った人物が「友だち」として登録されている相手に金銭的な要求をするトラブルが多発しています。
アカウント乗っ取りの対策としては「自分以外にスマホを触らせない」「自分から離れたところにスマホを放置しない」などが最も有効かつ簡単です。少々面倒ではありますが、スマホ自体にも画面を開くためのパスコードロックを掛けておきましょう。パスコードは複雑なものにして、スマホの中のメモなどに記憶することも避けてください。また、定期的にパスワードを変更して、他人に教えないことも必要です。
【対策2】ウイルス対策アプリを導入する
スマホは携帯電話というより「小型のパソコン」です。そのため、パソコン同様ウイルスによる被害を受けます。
その上、スマホには多くの場合、パソコン以上にたくさんのプライベートな情報が記録されています。スマホのウイルスは、個人情報を盗むことに特化している場合も少なくありません。
「知らないアドレスからのメールは無視する」「おかしいと感じたアプリはインストールをやめる(アプリを装ったウイルスを防ぐため)」などの対策が必要です。また、ウイルス対策用のアプリを入れておくとより安全です。また、システムやアプリは常に更新し、最新の状態が保てるようにしましょう。
【対策3】非公式アプリはインストールしない
アプリをダウンロードできることは、スマホの大きな利点の1つです。アプリにはさまざまな価格のものがあります。「無料のアプリ以外はダウンロードしない」と決めている方もいるでしょう。しかし、なぜ「無料」なのかを考えたことはありますか?
もしかすると、アプリを無料にできる理由は、あなたの端末内にある個人情報と引き換えであるからかもしれません。気に入ったアプリでも、インストールの前に評価や使用許諾を確認し、冷静に安全性を判断してください。公式または各キャリアのマーケットを通してウェブサイト上にアップされるもの以外は、基本的にはインストールしない方が安心です。
また、Android端末でアプリをダウンロードする際は、必ず「アクセス許可」をよく確認してください。アプリのアクセス許可とは、アプリがAndroid内のどの情報・機能にアクセスするかを記載したものです。アプリの種類や動作から考えると不必要なアクセス許可が求められる場合は危険です。アプリの仕様により個人情報が外部に送信されるかもしれません。アクセス許可が正当なものかどうか分からない場合は、いったんインストールを取りやめ、冷静な判断を行なってください。
おわりに
さまざまな機能が充実しているスマートフォンですが、トラブルにつながるもととなる危険性も持っています。情報が漏れると、自分が被害に遭うだけでなく、周りに迷惑を掛けてしまうかもしれません。常に危険性を意識し、しっかりと対策を行いましょう。

Broad WiMAX通信編集部

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