MVNOや格安SIMを利用することで、スマートフォンやタブレットの通信費が安くなるという話を聞いたことはありませんか?しかし、「MVNO」「格安SIM」の正確な意味についてはあまり知らないという方も多いようです。
今回は、MVNOと格安SIMの意味やメリット、選び方についてご紹介します。
本記事は2021年12月15日に作成されました。
現在の状況とは異なる可能性があることを予めご了承ください。
「MVNO」「格安SIM」とは
「MVNO(Mobile Virtual Network Operator )」とは、「仮想移動体サービス事業者」のことです。NTTドコモやau、SoftBankなどの携帯電話回線の無線通信基盤を借り受け、独自のサービスを付加して提供する企業のことです。
一方、「SIMカード」とはモバイル通信を行う端末(スマートフォンやタブレット)に挿入されている、電話番号を特定するための固有のID番号が記録されたICカードを指します。
MVNO事業者の多くが、携帯電話会社との直接契約よりも割安なモバイル通信サービスを提供することから、MVNOは「格安SIM」と同じ意味で使われることが多いようです。
MVNO(格安SIM)のメリット
最近ではMVNOのCMを良く見かけるようになりました。まだMVNO(格安SIM)を体験していない方のために、ここではMVNOのメリットを3つご紹介します。
【メリット1】毎月の通信費が安くなる

MVNOが割安である理由は、音声通話のサポートがない、データ通信速度に制限がある、SMSが利用できないなどの機能制限(機能制限の内容はMVNO事業者及びプランによって異なります)があるためです。
しかし、「通話は通話アプリで充分」「もう1台のモバイル端末があるので、2台目の端末に通話は必要ない」という方や、自宅にWi-Fiがある方は、「音声通話機能なし」の格安SIMを選択することによって、月々の通信費を抑えることができます。
当初は利用可能な格安SIMの数も限られていましたが、現在ではたくさんの事業者やプランの中からご自身の料金やデータ通信速度、容量、機能を秤にかけて自分にマッチしたサービスを選べるようになっています。
【メリット2】自分の好きなスマートフォン・タブレットを選べる

携帯電話事業者から端末を購入すると、その携帯電話事業者のSIMカードのみ通信が利用できる「SIMロック」がかかっています。今使用している端末を格安SIMで利用したいという場合は、契約していた携帯電話会社のショップに、SIMロック解除を申し込みに行きましょう。
スマートフォンやタブレットは、携帯電話事業者からだけではなくパソコンメーカーなどからも発売され、高機能にもかかわらず低価格の端末も存在します。日本でもSIMフリー端末がここ数年で増えてきました。自由にスマートフォンやタブレットを選ぶことも、契約期間を気にせず楽しむことも可能になっています。
また、1枚のSIMカードを複数のSIMフリー端末でシェアすることもできます。
MVNO(格安SIM)の選び方

格安SIMの選択肢が増えたため、どれを選べば良いか分からない方も多いかもしれません。格安SIM選びのポイントを押さえておきましょう。
【ポイント1】料金
先に述べたように、格安SIMの一番の魅力は料金です。インターネットを使って、少しでも安い格安SIMはないか探してみましょう。
【ポイント2】音声通話機能の有無
外出時にインターネットをするためだけにSIMを使いたい方はデータ通信専用プラン、インターネットだけでなく音声通話もしたい方は音声通話付きプランなど、ご自身のライフスタイルに合わせて選択してください。
【ポイント3】高速通信(LTE)のデータ量
一部の格安SIMを除いて、LTEによる高速通信のデータ量は制限があります。データ量の制限を超えた場合、低速での通信しかできないため、毎月どれくらいの量のデータをやりとりできるのかを確認しましょう。
おわりに
MVNO事業者の増加に伴い、今後もサービス内容がますます充実することが期待されます。SIMフリー端末のバリエーションも豊かになるでしょう。ぜひMVNO、格安SIMをうまく利用し、毎月の通信費を安く抑えて便利で楽しいモバイルライフを送ってください。

Broad WiMAX通信編集部

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