回線速度の目安は?ゲームなど用途によって異なるので解説します!

回線速度の目安は?ゲームなど用途によって異なるので解説します!
免責事項
情報の更新を心がけておりますが、最新情報と異なる可能性がございます。最新情報は各サイトにてご確認ください。このページはアフィリエイトにより収益を得る場合があります。広告を含む商品・サービスには「PR」と表示します。

インターネットを契約するとき、会社やサービスプラン選びの大きなポイントになるのが「回線速度」です。

ただメールしたりWebサイトの閲覧をするだけならいざ知らず、動画サイトや映画を見たり、オンラインの会議やゲームをするなら、一定以上の回線速度がないと、動画や音声がカクカクになってしまったり、最悪の場合はフリーズしてしまうことも。

ここでは、回線速度とは何か?という基礎知識から、用途によってどれくらいの回線速度が必要なのかを徹底解説します。

本記事は2022年3月14日に作成されました。
現在の状況とは異なる可能性があることを予めご了承下さい。

目次

回線速度の「上り」「下り」とは?

インターネットの回線速度を調べていると、「上り速度」「下り速度」といった言葉が見受けられます。

この「上り」「下り」とは、どういう意味なのでしょうか。

・上り速度は、回線の「アップロードの速さ」を指します。

具体的には、メールを送信する、SNSに写真を投稿する、動画サイトに自作の動画をアップロードするような、自分がアウトプット側に立つ場合です。

上りの速度が遅いほど、アップロードに時間がかかります。逆に速いほど、アップロード時間は短くなります。

・下り速度は、回線の「ダウンロードの速さ」を指します。

具体的には、メールやSNSを受信する、ホームーページや動画サイトを閲覧する、配信サービスで映画やドラマを見る、サブスクで音楽を聞くなど、自分がインプット側に立つ場合です。

上りの速度が遅いほど、ダウンロードには時間がかかります。逆に速いほど、ダウンロード時間は短くなります。

通信回線の「上り速度」「下り速度」はどちらの方が重要か

通信回線の「上り速度」「下り速度」は、どちらの方が重要かといえば、当然「両方とも重要」であることは間違いありません。

しかし、強いて言えば、ほとんどの人のネットの使い方は「発信」よりも「受信」が多いと言えます。

そういう面で言えば、スペック上では「下り速度」がより重要でしょう。

インターネット回線速度の単位「bps」とは?

インターネット回線速度は、「bps(ビーピーエス)」という単位で表示されます。

「bps」は「bits per second」を略したもので、要するに「1秒間に何ビットのデータを転送できるか」を表しています。

当然、その数字が大きいほど高速です。(専門的な話をすれば、8ビット=1バイトなので、「8bps」なら1秒間に約1バイトの通信が可能であることを表します)

なお、スペック表記でbpsの単位が混在している場合があります。

  • 1,000bps → 1Kbps(キロbps)
  • 1,000Kbps → 1Mbps(メガbps)
  • 1,000Mbps → 1Gbps(ギガbps)

と、「無印」「K」「M」「G」で3ケタずつ違うので注意しましょう。

オンラインゲームや動画主体なら「ping値」も重要

オンラインゲームや動画、無料通話アプリなどの用途では、レスポンスの瞬発力が非常に重要な要素になります。そのため、回線速度に加え、データの応答速度を意味する「ping値(Packet INternet Groper)」も重要になります。

ping値の単位は「ms(ミリセカンド)」で、このping値が低いと速度が速く、高いと速度が遅くなります(数値が低い方が速い)。

回線速度が速くても、ping値が高いとタイムラグが発生するため、快適なオンラインゲームや動画視聴ができません。

用途別に回線速度の目安を知る!

インターネットの用途は、人によってさまざまです。それぞれの回線速度の目安を知っておけば、「大丈夫かな…」と心配になることもありません。

(1)メール送受信・SNS

上り速度・下り速度の目安:1Mbps

メールの送受信やSNSの閲覧・発信は、よほどの大容量のファイルを送受信したりすることがない限り不自由することはありません。

また、回線速度が遅くても、時間をかければデータの送受信はできます。

(2) Webサイトの閲覧

下り速度の目安:1〜10Mbps

Webサイトの閲覧は、基本的に「インプット」だけなので、上り速度は関係ありません。テキスト中心のサイトなら、1Mbps程度でも十分でしょう。

ただし、画像や写真が中心のサイトなら最低3Mbps、できれば10Mbpsは確保しておきたいところでしょう。

もちろん、ネットサーフィンをサクサクとやりたいなら、回線速度が速ければ速い方が快適です。

(3) 動画の視聴

下り速度の目安:5~20Mbps

動画の視聴も、基本的に「インプット」だけなので、上り速度は関係ありません。動画の視聴は、視る動画の画質のクオリティによって、必要な回線速度が変わります。

高画質の動画を低い回線速度で視聴しても、動画が止まったり画質がザラザラになったりします。

動画の解像度

推奨される持続的な速度は、以下の通りです。

画質速度(Mbps)
4K20Mbps
HD 1080p5Mbps
HD 720p2.5Mbps
SD 480p1.1Mbps
SD 360p0.7Mbps

参考:YouTubeヘルプ「動画ストリーミングに関する問題のトラブルシューティング」

パソコンでの視聴はもちろん、現在はスマホもタブレットも大型化しています。

できればHD 720pクオリティ以上で視聴したいことを考えれば、多少の余裕を考えても5Mbpsは確保しておきたいところです。4K画質なら、20Mbps以上が一つの目安です。

(4) オンライン会議

上り・下り速度の目安:10~15Mbps

オンライン会議は、複数の人が同時に動画を送受信する状態なので、上りも下りも、それなりの回線速度が求められます。

通常のオンライン会議では、上り・下りとも通信速度は10~15Mbps程度が目安といわれています。

ただし、会議をしながら、別途ネット上での作業を行う場合は、20〜30Mbps以上の回線速度が必要になる場合もあります。

(5) オンラインゲーム

上り・下り速度の目安:30~100Mbps

大量のデータを消費するオンラインゲーム。必要な回線速度にはさまざまな議論がありますが、おおむね30Mbps以上はほしいと言ったところが、一般的な見解のようです。

もちろん速度が速いに越した事はなく、「できれば100Mbps欲しい」といった声もよく聞かれます。

オンラインでゲームなどのライブ配信をする場合は、さらにping値も重要になります。快適なライブ配信を行いたいなら、ping値は30ms以内を目安にしましょう。

モバイル型WiFiの回線速度はどれくらい?

屋外で使用することがメインとなるモバイル型WiFi。ガッツリとゲームをするようなケースは少ないと思いますが、それでも速いに越したことはありません。

代表的なモバイル型WiFiの速度の比較をしてみましょう。

なお、ここで出ている数値は、すべてカタログデータではなく、実測データからの平均値です。

サービス端末下り平均速度上り平均速度Ping値
WiMAXファミリー
(au含む)
Speed Wi-Fi 5G X1148.37Mbps12.16Mbps74.96ms
docomoWi-Fi STATION SH-52B135.42Mbps39.95Mbps49.0ms
Y!MobilePocket WiFi 5G A102ZT39.57Mbps10.69Mbps40.3ms
楽天モバイルRakuten WiFi Pocket20.78Mbps15.52Mbps47.63ms

参考:みんなのネット回線速度

以上の数値から、よほど重い処理を行うオンラインゲームで遊ぶような場合でなければ、比較的快適にモバイル型WiFiをお使いいただけることがお分かりだと思います。

モバイルルーターのオススメはBroad WiMAX!

当サイトがオススメするモバイル型WiFiは、Broad WiMAXの「Speed Wi-Fi 5G X11」です。

Broad WiMAXは、高速モバイルインターネットのWiMAX+を始め、au 4GLTE、au 5Gの3回線を自動切り替え。状況に応じて常に最適な通信環境を実現してくれるので、安定性の高いインターネット通信を実現しています(※1)。

回線速度は上記の通り(カタログ上のスペックはベストエフォートで下り最大速度2.7Gbps)(※2)。

Broad WiMAXの料金プランは、ギガ放題プラスDX(3年)プラン、ギガ放題プラス(2年)プラン、そしてギガ放題プランの3プランから選べます。現在はキャンペーン中で、ギガ放題プラスDX(3年)プランは最大3ヶ月月額2,090円で利用できます(※3)。

本体価格は21,780円(税込)で、一括払いまたは36回払い(605円(税込))を選択できます。

WiMAXはより快適な「実質無制限」に

WiMAXのデータ容量は、これまで直近3日間の通信量が合計15GB以上の場合、通信速度が一律に制限されていました。

しかし、昨今のコンテンツの大容量化、リモートワーク需要等に合わせ、より快適に利用できるよう通信速度制限方法が2022年2月1日に変更されました(※4)。

(※1)5Gは一部地域での提供となります。
(※2)接続機器使用時の通信速度は、通信環境等により異なります。下り最大速度2.7Gbpsは一部地域(5G地域)での提供となります。本サービスはベストエフォート型サービスです。記載の速度は技術規格上の最大値であり、実使用速度を示すものではありません。エリア内であっても、利用環境、回線の状況等により大幅に低下する場合があります。通信速度は機器の能力に依存します。通信速度は、今後、速度低下も含め、変更になる可能性があります。
(※3)契約時には別途、機種代金と事務手数料3,300円(税込)が必要です。
(※4)エリア混雑状況やネットワークの継続的な高負荷などが発生した場合、状況が改善するまでの間、サービス安定提供のための速度制限を行う場合があります。

Broad WiMAX

数字だけの平均速度で言えば、「docomo Wi-Fi STATION SH-52B」の方が上回っています。しかし、「docomo Wi-Fi STATION SH-52B」は、本体価格が35,640円(税込)と、Broad WiMAXの「Speed Wi-Fi 5G X11」の21,780円(税込)と比較すると高額です。

(参考)Wi-Fi STATION SH-52B|NTTドコモ

逆に楽天モバイルは、「Rakuten WiFi Pocket 2 本体価格1円キャンペーン」などを適用して契約すれば本体価格が実質0円となり、リーズナブルにスタートできます。しかし、肝心の性能が、数字的にも明らかに劣ります。

(参考)Rakuten WiFi Pocket 2 本体価格1円キャンペーン|楽天モバイル

ホームルーターの回線速度はどれくらい?

ホームルーターは、モバイル回線を利用した固定型のルーターです。スピードは光回線に譲りますが、ケーブルを引き込む開通工事の必要がなく、コンセントさえあればどこにでも置けます。

また、コストも通常は光回線よりもリーズナブルです。その手軽さと気軽さから、一人暮らしの若者やミニオフィスなどで人気を集めています。

代表的なホームルーターの速度の比較をしてみましょう。なお、ここで出ている数値は、すべてカタログデータではなく、実測データからの平均値です。

サービス端末下り平均速度上り平均速度Ping値
WiMAXファミリー
(au含む)
Speed Wi-Fi HOME 5G L1151.82Mbps11.59Mbps78.19ms
docomodocomo HOME 5G198.1bps22.55Mbps55.8ms
ソフトバンクSoftBank Air39.57Mbps10.69Mbps44.51ms

参考:みんなのネット回線速度

ホームルーターのオススメはBroad WiMAX!

当サイトがオススメするホームルーターは、モバイルルーターと同様、Broad WiMAXの「Speed Wi-Fi HOME 5G L12」です。

Broad WiMAXは、高速モバイルインターネットのWiMAX2+を始め、au 4GLTE、au5Gの3回線を自動切り替え。常に最適な通信環境を実現してくれるので、通信が途切れることがありません(※1)。

回線速度は上記の通り(カタログ上のスペックはベストエフォートで下り最大速度2.7Gbps)(※2)。

Broad WiMAXの料金プランは、ギガ放題プラスDX(3年)プラン、ギガ放題プラス(2年)プラン、そしてギガ放題プランの3プランから選べます。現在はキャンペーン中で、ギガ放題プラスDX(3年)プランは最大3ヶ月月額2,090円で利用できます(※3)。

WiMAXはより快適な「実質無制限」に

WiMAXのデータ容量は、これまで直近3日間の通信量が合計15GB以上の場合、通信速度が一律に制限されていました。

しかし、昨今のコンテンツの大容量化、リモートワーク需要等に合わせ、より快適に利用できるよう通信速度制限方法が2022年2月1日に変更されました(※4)。

(※1)5Gは一部地域での提供となります。
(※2)接続機器使用時の通信速度は、通信環境等により異なります。下り最大速度2.7Gbpsは一部地域(5G地域)での提供となります。
本サービスはベストエフォート型サービスです。記載の速度は技術規格上の最大値であり、実使用速度を示すものではありません。エリア内であっても、利用環境、回線の状況等により大幅に低下する場合があります。通信速度は機器の能力に依存します。
通信速度は、今後、速度低下も含め、変更になる可能性があります。
(※3)契約時には別途、機種代金と事務手数料3,300円(税込)が必要です。
(※4)エリア混雑状況やネットワークの継続的な高負荷などが発生した場合、状況が改善するまでの間、サービス安定提供のための速度制限を行う場合があります。

Broad WiMAX

平均の回線速度だけで言えば「docomo home 5G」の方が上回っています。しかし、料金は4,950円/月と、コスト的には割高です。

回線速度が遅い時はどうしたらいい?

回線速度が遅い時はどうしたらいい?

モバイル型WiFiやホームルーターのカタログでの回線速度と、実際の速度(実測した速度)には大きな隔たりがあることが少なくありません。

というのは、カタログに記載されている回線速度は「ベストエフォート」と呼ばれるもので、「可能な限りの努力をしている数値」という意味のものだからです。実際の回線速度は、さまざまな要因によってカタログのスペックよりも劣ることがほとんどです。

ここでは、回線速度が遅い時にどうしたら少しでも「ベストエフォート」に近づけるのか、その具体的なアドバイスをします。

対策(1) 有線接続をする

ルーターとガジェットは、通常はWiFiで接続されています。しかし、このWiFiの調子が悪かったり、周辺環境で何らかの障害があると、回線速度はガクッと落ちてしまいます。

そんな時は、ルーターとガジェットを有線で接続すれば、WiFiのトラブルは回避できます。

有線接続の場合、モバイル型WiFiならUSBケーブルに接続するか、クレードルにドッキングしてLANケーブルに接続します。ホームルーターなら、標準でLANケーブルの接続コネクタがあります。

対策(2) ルーターの位置を変える

ルーターが発信するWiFiは、壁や室内にあるインテリアなどの遮蔽物や、電子レンジなどの家電製品が障害になる可能性があります。

WiFiを遮るようなものが少ない場所を選んでルーターを設置しましょう。

対策(3) 中継機の導入を検討する

ルーターのある部屋とガジェットを使う部屋が違う場合、壁などでWiFiの電波が弱くなります。

それを解消するのが、WiFiの電波を増幅する中継機です。中継機をルーターとガジェットの中間地点に設置すれば、WiFiの減衰が改善されます。

対策(4) IPv6に対応しているか確認する

実際の速度が遅い場合、ルーターがIPv6に対応していない、または設定されていない場合があります。ルーターがIPv6に対応しているか確認しましょう。

また、対応していても、設定次第では機能していない可能性もあります。

ちなみにWiMAXのルーターは、現在のWiMAX2+でIPv6対応を果たしています。

IPv6について

パソコンやスマホなど、インターネットに接続された機器に割り当てられる固有番号を「IPアドレス」と言います。しかし、従来の規格であるIPv4では、IPアドレスは約43億個しか割り当てられず、“回線が渋滞”していました。

最新規格のIPv6では、約43億個をさらに×43億×43億した「約340澗(かん)個」という天文学的な数字で、渋滞することはありません。

また、通信方式は、IPv4の「PPPoE」に対し、IPv6では「IPoE」という新方式になり、速度が速くなりました。

ただし、サイトによってはIPv6に対応していないところもあります。例えばGoogleは対応していますが、Yahoo!は対応していません。そのため、両対応する「IPv4 over IPv6」という技術が使われています。

まとめ

回線速度とping値は、インターネットを快適に楽しむために重要なポイントです。

ただし、カタログに記載されているスペックは「ベストエフォート」であり、実際にはネット等で実測値などを調べることが大切です。

その上で、用途やコストなどとのバランスを考え、自分にベストなモバイル型WiFiやホームルーターを探し当てましょう。

【監修者】 坂倉 泰之(さかくら・やすゆき)

株式会社ビットリンク代表。
名古屋を拠点にエンジニアとして活躍。高い知見と旺盛な好奇心でIT業界全般に詳しい。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次