それぞれのWiMAX端末には、当然ながら価格以外にもいくつかの違いがあるため、WiMAX端末を選ぶ際は、性能をよく比較することが大切です。
今回は、人気のあるWiMAX端末「W01」と「WX01」、また「WX01」の後継機である「WX02」を比較し、選び方のポイントをご紹介します。(※2021年6月時点の取り扱い端末は、WX06)
本記事は2015年12月24日に作成されました。
現在の状況とは異なる可能性があることを予めご了承ください。
通信モードの違い
「W01」と「WX01」の最も大きな違いの1つが、対応している通信モードです。両機種とも、現在WiMAXの主要通信モードである「WiMAX2+ハイスピードモード」にメイン対応していることは共通していますが、補助的に使用する通信モードが異なります。「W01」は「au 4G LTEハイスピードプラスエリアモード」に、「WX01」は「WiMAXノーリミットモード」に対応しています。
それぞれの通信モードの特徴をご紹介します。
【WiMAX2+ハイスピードモード】
最大下り速度220Mbpsで通信ができる、現在最速の通信モードです。「ギガ放題」プランを利用すれば月ごとの通信量は無制限ですが、3日間で3GB以上を使用すると速度制限が掛かるため注意が必要です。
【WiMAXノーリミットモード】(※提供終了)
通信速度は13Mbpsと非常に低速ですが、いくら使用しても速度制限に掛からないメリットがあります。
【au 4G LTEハイスピードプラスエリアモード】
非常に広範囲で使用でき、郊外でもつながりやすいというメリットがあります。
しかし、使用する際は別途費用が1,105円掛かる(月額)ほか、月で7GB、3日間で10GB以上(WiMAX2+ハイスピードモードで使用した量との合計)を使用すると速度制限が掛かるデメリットがあります。
「WiMAXノーリミットモード」と「au 4G LTEハイスピードプラスエリアモード」のどちらを好むかによって、「W01」を選ぶべきか「WX01」を選ぶべきかが決まってくるでしょう。
採用している通信技術の違い
「W01」と「WX01」は、採用している通信技術にも違いがあります。「W01」は「4×4 MIMO(フォーバイフォーマイモ)」、「WX01」は「CA(キャリアアグリゲーション)」という通信技術を搭載しています。双方とも最高速度は220Mbpsですが、現実的には最高速度に達することができない場合も多いため、注意しましょう。
【4×4 MIMO】
今のところ、最も広いエリアで高速通信ができる通信方法です。しかし利用者が増えると回線が混雑するため、速度の上限である220Mbpsに達することは現実的に困難だといわれています。
【CA】
現在全国展開している途中ですが、今のところはまだ対応エリアが全国に広がっていません。しかし、対応エリア内では安定した通信ができます。対応エリア外の地域では110Mbpsの下り速度で通信することになりますが、体感による速度差はそこまで感じない可能性もあります。
それぞれ特徴が異なるためどちらが良いとは言い切れませんが、現在の安定性を重視するなら「4×4 MIMO」を採用した「WX01」を、今後に期待するなら「CA」を搭載した「W01」がおすすめです。
「WX01」と「WX02」の比較
3機種の中では最も新しい「WX02」ですが、基本的な性能は「WX01」とほとんど変わりません。変わったところといえば、電池の持ちが多少良くなったこと、データ通信量が確認しやすくなったことです。
3日間のデータ通信量が3GBを超えると速度制限が掛かってしまう現状では、データ通信量を簡単に確認できる機能は意外と便利かもしれません。しかし、基本的には「WX02」は「WX01」と同じようなものだと考えて問題ないでしょう。
おわりに
今回は、現在特に人気のあるWiMAX端末、「W01」「WX01」「WX02」に絞り、比較しながらご紹介しました。
「W01」と「WX01」の大きな違いは、通信モードと通信技術です。ただし、人によってはデザインや大きさなども気になるかもしれません。特徴を踏まえた上で、自分の好みに合う端末を選びましょう。

Broad WiMAX通信編集部

最新記事 by Broad WiMAX通信編集部 (全て見る)
- Broad WiMAXって本当におすすめ?料金の比較やメリット・契約前の注意点を徹底解説 - 2021.10.18
- コンセントにさすだけで使用できるWiFiについて徹底解説!おすすめ機種も紹介 - 2021.08.27
- 外出先でも自宅でも使えて便利!モバイルWi-Fiルーターの魅力とおすすめ機種 - 2021.07.12